別れさせ屋相談物語

悪戯っ子
以前、復縁したいと相談が入った

しかしよ~くお話を聴いてみると戻ったところで不倫

また不倫とはいえ現実的にはセフレ扱いされてたようだし、近い将来にまた泣くようになることはほぼ確定

なので、この依頼は請けれない、と伝えました

誰も幸せにならない依頼は断りしている、と理由もきちんと添えて

すると猛反撃が返ってきました

何で!?どうして!?梟さんまで私に意地悪するの!?今度はセフレにならないから大丈夫!?彼の味方なの!?などと怒り全開の支離滅裂、駄々っ子かよ

とりあえず落ち着くことを若い彼女に促しました

本当はこんな展開になればスパッと終わらせてもらうのだけど、何だか不思議と憎めずその後もメールのやり取りが続いたのです

おかげ?で彼女のことを沢山知りました

過去の恋愛や育った家庭環境、いたずら好きなこと、姉に叱られてばかりのこと、職場で意地悪する人のことなど沢山語ってくれました

良いところ、もう少し頑張ったらいいのにな~ってところも知りました

で、3ヵ月をすぎたころだったか前触れもなく連絡が途絶えました

3~7日に1度のペースで届いていたメールが届かないのです

2週目に1度だけ、何かあった?と私から初めてメールを送りました

しかし返事は返らず

最後に返信した文面を読み返したけど気分を害するような事は書いていないし、、、う~ん何でだろう?

正直、心配と寂しさはあったけど、メールの無料相談ってのはこんなものだと自分に言い聞かせ、日々の多忙に飲み込まれるように彼女の記憶は徐々に薄れて行ったのです

それから2年くらいした昨年のこと

彼女の姉という人からメールが届きました

彼女は重い病を患いそんな病床から、ある人に「ごめんなさい」と伝えて欲しい、とお姉さんに頼んだという

ある人とは私、、、メールで色々相談に乗ってもらっていた別れさせ屋さん、梟っていう人

黙って彼とヨリを戻したことを隠すように連絡を断ってしまった、怒ってると思う、心配させたと思う、そのことを謝りたい、、、お姉さんに私とのやり取りを1つ1つ思いだすようにゆっくり語ったという

危惧したとおりに彼女の恋は終わっていた

病に倒れ、自分でメールも打てないくらい弱った中で、お姉さんに語り懇願したという彼女

その彼女が亡くなったというメール

嘘だろう、、、

俺の半分くらいしか生きてないのに、、、

楽しいこといっぱいあるのに、、、

怒ってないし、、、

謝ることなんてないし、、、

まだまだ沢山話も聞けたのに、、、

だけど彼女はもういない

だけども彼女の好きだった花が今年も咲いた

もう届くことのない彼女のメールアドレスに含まれていたその花の名前

その花を見あげてると会ったこともない彼女の顔がふっと目に浮かんだ

でもすぐに風に吹かれて消えた

彼女らしいな、、、

その顔はいたずらっぽく微笑んでいた

合掌


梟 拝
関連記事