最近増えてきた相談がある

それは他社の経過や結果の報告を見て真偽の見極めやアドバイスを求められるものである

はっきり言って業務としていないものである

これまで数多くのインチキ業者の嘘報告を見破った検知からアドバイスなども出来るだろうが、中途半端に首を突っ込みたくはない(そうしてはいけない)、これが本音である

あと何より私がこの手の相談を抱えてしまうと、ほんと身動きが取れなくなってしまう(現在進行形のものなどはリアルタイムの対応を求められることが予想されるから)

だからお断りしている

だけど相談は増えている、こんな状況

そんな中、先日、ど~してもお願いとばかりにしつこくせがまれ解析を行った

もちろん有料である

結果、クロ

インチキ臭さ120%の報告だっただけに納得の結果である

手口を簡単言うと >>> 対象者には他にも異性関係があり、そちらも別れさせないといけない・・・と日程や体制を理由に追加費用をふっかけてくる作戦であった模様

まあ本当に他に異性関係があったなら正当な追加提案となるのだがそうでないと判明した

この手のインチキ報告の代表例は、誰かわからない後ろ姿の写真を添付しさも尾行してたかのような演出をするというのが一般的なのだが、本件では他の異性と一緒の顔のわかる画像が1枚のみ添付されていたのである

このインチキの種明かしは、人ごみの駅や信号待ちなどで対象者の横に偶然いたと思われる異性との写真を切り取ることでツーショット写真を完成させたものと推測

実際、約1時間に渡る尾行で前方からの画像が1枚取れたなら、その後の後ろ姿にしろツーショット画像が1枚すら無いのがとても不自然であり矛盾に満ちた報告だったのです(プロの目は騙せない)

だからそれでそれを足がかりに検証しクロという結論に至りました

勿論、一緒に入ったとされるマンションに、写真の異性など住んでいないということも判明したことがこの結論を後押したことは言うまでもありません

架空の人物を作り上げ、それを信じ込ませる為の写真がアダとなった形です

・・・・・だけど、これで費用が返還されたとか、詐欺が立証されたとはなりません

逃げ道というか言訳やその対処は沢山あるのです、例えば・・・

すみません、入ったマンションを見間違えた可能性、もしくはその横の路地を抜けられたのかもしれません・・・と言訳されればそれで終わりです(実際にありえることです)

今回は、夜でもあり途中人ごみで見誤った人物を尾行した可能性もあるかもしれないと言われ、その可能性から謝罪の上で再調査で穴埋めさせていただきます・・・で決着したようである(これも妥当といえば妥当な対応)

業者は偽造ねつ造は認めない、だけどそこを崩し立証するには対象者への確認であったり、その者の証言が必要となることから現実的な解決策は無いものとなる、これが現実(足元を見られてる)

・・・・で、何が言いたいかというと、この方の疑念というか勘は正しかった

だけど全ての裏付けを行うには、報告の活動と同じくらいの費用は掛かるし、何より返金や詐欺の立証には道のりは遠い(超えなくてはいけないハードルは高い)ということです

今回の結果(逃げ道や言訳)はお請けする前に想定し説明していたものですから納得は頂けましたがスッキリするものではありません

やはり業者選びは慎重に行われるのが良いでしょう

ちなみにこの業者さん、言うまでも無く高い成功率を掲げ、一流企業のようなホームページを持たれたところです

手口が雑な業者さんも沢山いるだろうけど、こういった巧妙な手口も増えてくるのかな・・・の予感です

まあ何にしてもインチキな業者は存在するのです

嘘のような本当のお話でした


梟 拝


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