友人から依頼者を紹介された

友人の旧友で私も2~3度が一緒に食事をしたことのある人物だ

何でも奥さんが浮気してる可能性があるとのこと

その真相の確認と間男の排除を依頼されたのだった

しかしながらこの手の依頼は身近な相手ほど後味が悪いことが多く本当は受けたくはないのが本音だ

だって奥さんが浮気してる様子をこと細かに探って詳細や顛末を知る者となる訳だから、修復後など「やあ元気!?」と気兼ねなく会話できる関係にはなりえないのだ

向こうも私に気を使うし私も気を使う
向こうにとっては消したい過去なだけに互いにそうなるのは仕方ない

・・・・ねっ、後味悪いでしょ!?

だが藁をも掴む一念で頼まれたなら仕方なし、全力を注いだ

結果、クロ

間男は独身者であったが、奥さんが離婚しても一緒になる気は無いし、子供を引き取るなんて冗談じゃない・・・これが本音だった

我々は間男をフェードアウトさせる作戦を用いた

奥さんは何事も無かったように家庭に戻った

事後対策として依頼者に幾つかのアドバイスを送り、別れさせ工作を完了とした

その後のことは分からない

友人にも聞かないし聞けない

そう考えたら何だか友人にも連絡しにくくなったな・・・・やっぱり後味悪いな

何時の日か「あの時は有難う、あれから順調だ!」と笑って依頼者と友人と一緒に飯が食える日が来ることを望むばかりだ

身近なところからの依頼は何かと気を使うのでした、チャンチャン♪


梟 拝

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