あ、暑い

汗が止まらない

汗が目に入って痛い

汗を拭うタオルも重く湿気てる

本来、現場に入ってる時は水分接種は控えるのだが(トイレの回数を減らす為)、今は飲む、飲まないと生命の危機となるだろう

この季節の尾行や張込みは大変なのだ

対象者が水辺や百貨店にでも行ってくれればラッキーなのだが炎天下の球場に来ている

そこでは高校球児が熱戦を繰り広げている

最初は母校の応援?かと思ったがどうやら高校野球のファンらしい

ここまで3日連続の観戦なのだ

対象者はスタンドから声援を送っている

私達は汗を拭いながらそれを観察する

得点シーンでは隣席の保護者らしき人達とハイタッチをして喜びを分かち合っていた

どうやらここだと警戒感も薄く工作員も近づけそうだ

接触のポイントは球場に決定、そう直感した

但し、この予選が終わるまでに仕込まないといけない!

今しばらく球場通いが続きそうだな~と陽を恨めしく見上げた

・・・・その後、無事に接触成功

そこから半年を要したが別れさせも成功した

・・・・これが数年前の夏の思い出

その夏は真っ黒に日に焼けた

その後も猛暑は続き日焼け止めは汗で流れ役割を果たさなかった

今年も結構焼けている

その肌色を見て思い出が蘇ったのだ

・・・・あの夏は暑かったな

どうやら今年も暑くなりそうだと窓の外を眺めつつ水分補給のペットボトルを鞄に入れて、いざ出陣

別れさせ屋の夏はこれからが本番です


梟 拝

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