ある日の面談

お見合いを失敗させて欲しい・・・との依頼があった

誰の?

私のです

はぁ???

話を伺ってゆくと、親が決めた相手と結婚させられそうだということらしい

なので何としてもこのお見合いを不調に終わらせたいとの旨

それなら断れば良いだけの話では?

それが駄目なので相談してます

何で駄目なの?

・・・・・・・(黙

相手は?

断る理由は無いと思います、だから何とか破談に・・・

ふ~んと同時に今時そこまでの親の影響力って何!?と疑問湧く

なので背景を伺ってゆくと、ある意味納得、とても特殊な環境と知る

詳しくは書けないけど、世襲的であり封建的な世界のお話であった

う~ん、どう動こう(悩

とりあえず一か月先に迫った見合いを事前に潰すのはほぼ無理である旨を伝えて手段を手繰った

まずは見合い相手を知らねば・・・で、その者を対象として動いた

見えてきた相手は、立ち振る舞い全てにおいて品行方正な方でした

むむむ、隙が見当たらない、打つ手なしか!?

そんな暗雲立ちこめる中、ある日の出来事

対象が1人で本屋に行き立ち読みを始めた

スタッフのT君に何を見てるか確認するよう送りだした

戻ってきた、ん?何読んでた??

T君ちょっと驚き気味に、特殊性癖な雑誌でした・・・と答える
(これまた詳しく書けません、すみません)

帽子を目深に被っていたがその奥の瞳は爛々と輝いてた模様

おおおぉ、こいつ立派な変態だ
ここを突破口にする他に術は無し!我々の意思は固まった

がしかし、これをどうやって使おうか???

ミーティング行い、あれこれと皆と意見を交わした

で、ある妙案が1つ浮かぶ(これも書けません、お許しください)

まあ簡単に言うと見合い相手が恥ずかしくなって自ら降りるか、依頼者の親が反対するように使うということ

依頼者にその旨を説明し、変態癖を報告すると驚きと共に激しく嫌悪感を示していた

で、そこから慌ただしく動くこととなり、何とか上手く仕込めることに成功した

・・・・・後日、見事、破談となった連絡を受けた

う~ん、狙い通り、大成功(誇

別れさせは心理戦だから、こういった応用も可能なのです

で、実はこの話には続きがあって、その後何度か依頼者と食事する機会があった

その時に、例の特殊性癖の話がちょいちょい出る

最初は何とも思わなかったが、回数を重ねるごとにあることに気付いた

どうやら依頼者はその域にちょっと興味があるらしい

先日、その旨を直球に伝えてみた
なんだかんだ言ってるけど結構興味あるよね、その世界!?

最初は激しく否定してたが
酔いもあってか、そうなのかな!?と自問自答が始まり、最後はそうなのかも!と納得してた

色々とその世界について質問されるが俺には分からないから答えようもない

結婚してたら良いカップルになっていたかもしれない、そう思った

しばらくしたら今度はそんな人探してとか妙案を強請ったりしないよね?と聞いた

ないない、と言いつつも、その目は不気味な笑みを湛えてた

・・・・・色んな性癖、いやいや色んな相談や依頼があるのです


梟 拝
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