
ある日の私は泣き虫だった
悲しい知らせが届いて涙が止まらなくなってしまった
昼間の街角でバス停に立っていた
マスク姿のおじさんはポロポロとひとり泣いていた
マスクを目の下スレスレまで引き上げて泣いていた
周囲の人に悟られぬように時折目尻を指で拭ったが止まらない
早くバスよ来い!
一番後ろの席に座ってハンカチで涙を拭ってマスクの中の鼻水も何とかしたい
しかし願いも虚しくバスは来ない
すると斜め前のおば様がそんな空気に気付いたようだ、チラ見されてる
赤くなってるだろう目を細めて誤魔化そうとしたら余計でも涙が溢れてしまった、やばいこれじゃ不審者じゃん
しかしおばさんは誰にも気づかれないように優しくティッシュを渡してくれた、うううぅ有難う
もう限界だ、私は目礼して列を離れた
人が来ないだろう場所でひとり静かにポロポロと涙した
人前で泣いたのはいつ以来だろう
、、、、ブログで偉そうにアレコレ書いたり、メールや面談で語っても中身はこんなもの、皆と同じ
少し前に泣きたい時は泣きましょうって言ったけど、まさか自分がこんなところでこんなに泣くなんてね
別れさせ屋の正体は実はただの泣き虫さんでした~
もしも地方の都市で、バス停で泣いてた変なおじさんにティッシュをあげた、とおば様から聞いた方がいれば、それは多分私です
おば様に「有難う御座いました」とティッシュお礼を伝えてくださいませ
よろしくです
梟 拝
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