不慮の事故であった
依頼者の大切な人はもういない
彼の事故は私と不倫してた罰なの?
なら何故私はここに居るの?
何故彼なの?
私はどうすればいいの?
依頼者の苦悩は募るばかり
私には掛ける言葉など見つかるはずもなく彼女の隣で無言で涙した
彼の死より彼女の背負ったものの重さが辛かったのだ
明け方まで二人で献杯を捧げたことを昨日のことのように覚えている
。。。。それから数年後
彼女から毎年続いていた彼の命日頃の連絡に変化があった
亡くなった彼のことを胸に新しいパートナーと人生を歩むことを決意した挨拶であった
ホッとした、それが正直な感想だった
多分、亡くなった彼も同じだと思う
と同時に、彼女と亡くなった彼が永久に繋がった、と私は強くそう感じた
お幸せにね♪
その夜は1人で献杯と乾杯をさせて頂いたのでした
。。。。別れさせ屋の思い出話
梟 拝